中学生の平均学習塾費と通塾率の最新データ(H28年度)
中学生の学習塾費に関しては文部科学省が2年ごとに全国調査を行っています。
学習塾業界が行った調査だと業界にとって都合のいい数字(統計方法)になっている可能性もありますが、文科省のデータは客観的なものです。
塾代の相場を知るための参考資料にしてみてください。
中学生の年間平均学習塾費
公立中に通っているか私立中に通っているかで塾代は異なるので、それぞれまとめています。
学年 | 公立中 | 私立中 | ||
---|---|---|---|---|
学習塾費 | 支出率 | 学習塾費 | 支出率 | |
中学1年 | 203,000 | 57.9% | 228,000 | 52.8% |
中学2年 | 240,000 | 67.8% | 254,000 | 55.4% |
中学3年 | 401,000 | 80.4% | 303,000 | 56.2% |
(出所:文部科学省「子どもの学習費調査(平成28年度)」)
- 学習塾費は、一年間に学習塾費を支払ったことがある人の平均です。
- 支出率は、学習塾費を支払った人の割合なので、塾に通っている子の割合と同じです。
公立中に通っている子の場合は、高校受験があるため中学3年生で、塾に通っている子の割合も80%を超えます。費用も一年間で40万円以上かかります。
中学受験業界では「私立中は塾代がかからないので授業料を支払ってもトータルで考えれば安い」と言われることもありますが、このデータでは、それが嘘だとわかります。
私立中でも2人に1人以上は1年生のときから塾通いをしているのです。
1、2年では公立の子よりも学習塾費は高くなっています。
支払い金額別割合
金額の平均値はどうしても高いほうに偏る傾向があります。
例えば、9人が1万円、1人が11万円だと10人での平均は2万円です。
(1×9+11×1=20、20÷10=2)
実際に支払った学習塾費の金額別にどのぐらいの割合の人がいるかのデータを見てみます。
学習塾費年間支払い金額別割合
金額帯 | 公立中 | 私立中 |
---|---|---|
0円 | 31.1% | 45.2% |
〜5万円未満 | 6.5% | 8.3% |
5万〜10万未満 | 6.1% | 7.6% |
10万〜20万未満 | 14.0% | 9.4% |
20万〜30万未満 | 14.6% | 11.2% |
30万〜40万未満 | 9.5% | 6.8% |
40万以上 | 18.3% | 11.8% |
(出所:文部科学省「子どもの学習費調査(平成28年度)」)
- 全学年の平均値。
- 0円とは、塾に通っていないことを意味します。
公立中だと年間10万〜30万円というのが標準値と考えられそうです。
年40万円以上という人も18.3%と意外と多いですね。
以上、参考にしてみてください。